皆さんこんにちは。
INSIGNIAの須貝です。
1月も折り返しようやく正月の雰囲気も抜けた気がします。
今回はちょっと変わったバーボンを入れてみました。
その名も「オールドグロームス12年」
こちらはシカゴにあるグロームス蒸留所がジムビーム社から原酒を購入し、シカゴの環境で12年熟成させた一品。
ご存知の通り、ウィスキーは樽の中で熟成させる際に樽の種類、気温や湿度、様々な要素で変化します。
それはウィスキーも呼吸をするからなのです。
気温差により樽材が膨張収縮をすると中のウィスキーが空気に触れたり樽材に染み込んだりするわけですね。
また、バーボンの場合オーク樽を焼いてからそこへウィスキーを詰めるわけですが
オーク材を焼くことで木材の内部に含まれるリグニンと呼ばれる物質が化学変化によりアルデヒドへと変わります。
このアルデヒドを持つ樽にアルコール(ウィスキー)が合わさると酸化反応が起こり様々な酸が形成されます。
また、先に話した通りウィスキーが呼吸した際に温度や気圧の変化でエステルが形成され
これがウィスキーに感じるフルーツの香りやフローラルな香りなどの風味、味わいになるのです。
と、まぁ小難しい話をしましたが、話を戻すとシカゴで熟成させたこのウィスキー、ケンタッキー州で寝かせたものとは違うよ!と言いたいだけ。
味わってみると確かに普通のバーボンとは違う。
はじめにハチミツ、オレンジ、マーマレードのようなビターな甘さ
だんだんと柔らかくなりバニラの甘さ、ミントのような清涼感、どことなく梅酒の中の青梅のような酸味
樽香はそこまできつくない。
更に時間をかけるとダージリンのような味わいに。
とても女性的なバーボンだと感じました。
ハイボールにすると少し熟成より若く感じ、甘さと酸味が控えめな梅酒?のような風味です。
このように同じウィスキーでも飲み方が変われば感じ方も変わります。
それがウィスキーごとに変わるのだから楽しみ方も幅広いです。
普段あまりウィスキーを召し上がらない方にこそ、自分に合うウィスキーを見つけて頂きたい。
そしてそのお手伝いを少しでもできればと思います。
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INSIGNIA ~インシグニア~
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