皆さんこんにちは。
INSIGNIAの須貝です。
前回の響21年に続き、新着のウィスキーの紹介です。
今回は少し変わったアイラモルトを入れました。
インプレッシブカスク2011カリラ7年です。
どこが変わっているかと申しますとイタリアの酒精強化ワイン「マルサラ」の空き樽で熟成させた1本です。
樽と言えばバーボン樽、シェリー樽、ホワイトオーク、スパニッシュオーク等をよく耳にします。
日本で言いますとミズナラも最近では有名ですね。
ブレンダー曰くウィスキーの個性を決める一番の要素は熟成させる「樽」だそうです。
もちろんブレンダーにより見解は違うでしょうが、数年から数十年寝かせるわけですから
香りや味わいに変化をもたらす要因となるのは頷けます。
さて、このイタリアの酒精強化ワインマルサラとはいかなるものか?
イタリアのシチリア島西部に位置するマルサラは溶岩土壌の肥沃な土地で、
太陽の光を十分に浴びて育ったぶどうはミネラルも多く糖度が高いのが特徴です。
ワインにブランデーなどのアルコールを加えて造る酒精強化ワインで
スペインのシェリー、ポルトガルのポートワイン、マデイラワインと並び4大酒精強化ワインと呼ばれています。
香りは木の香りやカラメルのブーケを感じ、豊かなアロマを堪能できるワインになります。
起源は1770年頃、イギリスの商人が母国へ持ち帰る際腐らないようアルコールを足したのがきっかけだとか・・・
最初はイギリス人により管理されていたが、1833年にイタリアの大富豪フローリオ氏が参入し
現在ではマルサラワインの最大手となっている。
話は戻るが、そんな歴史のあるマルサラワインの樽で熟成されたカリラの7年。
始めはセメダイン臭のような鼻をつくような香りから、爽やかな木の香り、ミントのような清涼感、
徐々に浜辺でバーベキューをした時のような香ばしい香りと磯の香りが入り混じるような感じ。
しばらくすると昔理科の実験で砂糖を焦がして作ったべっこう飴のようなほんのり苦みのある甘さの香り。
ピートはラフロイグ程のヨード香はないが、新築の病院に一歩入った瞬間をイメージさせる。
更に加水するとブドウのような甘さ、ブランデーのような華やかさを感じ、
口に含むと新鮮なオリーブオイルのようなオイリーな感触が舌を包み込む。
しばらく舌の上で転がすとポルチーニ茸のような独特な香りをさせてイタリアの風景を思い出させる
※イタリア行ったことはないですが(笑)
とにかくはじめはストレートで軽やかなカリラを楽しみ、樽の個性を感じたい時は少し加水がおすすめです。
このテイスティングコメントは私の素直な感想なので、いやいやそれはないでしょ!
と思われる方は是非テイスティングをお願い致します。
今月はこの後も続々と新着のお酒が到着します。
ご期待ください。
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